小さい子供がいると、
いつもそばにいてやりたいという思いから、
専業主婦になりたいと思う気持ちは分かります。
ですが、
今のこのご時世、主婦も働かないと、
収入の問題が大きくのしかかってくるので、
仕方ないことなのでしょうか?
専業主婦になりたいと思っている女性の割合は、
意外と多いようです。
もちろん、
社会の中でバリバリ働きたいという女性もたくさんおられますが、
専業主婦になりたいけどなれないという、
板挟みに悩まれている働くお母さんの、
気持ちについてまとめてみました。
既婚男女402人に聞いたアンケート調査があります。
こちらによれば、
「専業主婦になりたい女性の割合」が、
未だに50%以上あるという結果がでました。
結婚後もバリバリ働きたい女性が増えたと言われる中、
実は「働かざるを得ない状況」が、
共働き家庭をここまで増やしているのでしょうか?
今回紹介するアンケートでは、
実に女性の半数以上が、
「専業主婦になりたい」と思っていることが分かりました。
主婦になりたい割合を年代別で見てみましょう。
「専業主婦になりたい」と思っている
20代 30代 40代
はい 49.3% 49.3% 64.2%
いいえ 50.7% 50.7% 35.8%
全体を見た「女性の専業主婦になりたい割合」は、
何と54.2%。
一億総活躍社会と言いつつも、
女性の願望は根強く専業主婦に憧れるという結果になりました。
女性が「専業主婦になりたい」と考える理由は、
実にさまざまです。
今回、調べた理由の中では、
その中でも「働きたくない」という本音を持っている女性が、
非常に多そうだという印象を持っています。
しかし、
その本音を男性に伝えるのは勇気がいります。
実際、男性の生の声を調べたところ、
専業主婦に対しては賛否両論でした。
また、
専業主婦になりたくても、
年収などの理由で共働きを選ばざるをえない人もいます。
内閣府の世論調査(男女共同参画社会に関する世論調査)では、
夫は外で働き、妻は家庭を守るべきかという考えに、
賛成するかどうかを調べています。
平成28年の調査では、
賛成40.6%、反対54.3%と、反対の意見の方が多い状況です。
賛成という意見は男性や高齢者に多く、
最も多かった理由は、
「妻が家庭を守った方が、
子供の成長などにとって良いと思うから(60.4%)」です。
反対の意見は女性や若者に多く、
「固定的な夫と妻の役割分担の意識を押しつけるべきではないから(52.8%)」
という理由が最も多かったです。
一方、
実際には共働き夫婦が年々増加し、
夫+専業主婦の夫婦は減少傾向にあります。
ちなみに、
民間給与実態統計調査(2015年)の統計では、
男性の約半数は年収300~600万円ということがわかっています。
年齢が上がるほど年収は上がりますが、
たとえば、30代前半の男性の平均年収は451万円です。
専業主婦1人を養うのにもギリギリ、
さらに子どもを育てていくには難しい収入です。
専業主婦になるために必要な夫の年収は、
子どもなしなら最低400~500万円、
子どもを作りたいなら最低600万円~はないと難しいと思います。
実際は、最低年収では貯金が難しいので、
将来のことを考えるとこれ以上の年収があったほうが望ましいです。
2017年の総務省統計局の調べによると、
2人以上の世帯が1ヶ月に消費する生活費は約28万円。
つまり、
年間の生活費は月28万×12ヶ月=336万円ほど必要になるので、
年収400万円でもぎりぎりです。
贅沢はできません。
前述の通り、
30代前半の男性の平均年収は451万円なので、
40代以上の男性と結婚することも視野に入れた方が良いかもしれません。
また、専業主婦がいる世帯は、
共働き世帯よりもらえる年金が少ないケースが多いので、
老後の貯金もするべきです。
さらに、
子どもを作りたい場合は養育費も確保せねばなりません。
ベネッセの調べによると、
子どもが生まれてから22歳までに必要な平均的な養育費は1,640万円です。
しかし、
単純に1,640万円÷23年(0歳の1年間+22年)で、
養育費を計算すればOKというわけではありません。
特に養育費が多くかかるのは乳幼児の頃なので、
出産前後にまとまったお金が必要になることも覚えておく必要があります。
もし収入が高い男性と出会えたからといって、
専業主婦になれるとは限りません。
中には、高収入でも、
「最初から専業主婦になりたがるのはNG」と考える男性もいるからです。
そこで男性の専業主婦に対する意見を集めてみました。
専業主婦に対するネガティブな意見として、
★はなっから専業主婦になりたいと考えているような女性と、
結婚するような男性はなかなかいないのではないでしょうか。
★『家で何もしない』『仕事に行くよりは楽』・・・という考えで、
自分の無能さを棚に上げてそれらしい考えを並べるのはダメでしょう。
★「相当なお金持ちを除いて、専業主婦希望の女性と結婚したがる男性って、
自立出来てない人かな?という印象がある。
★女性のことを、身の回りの世話をしてくれる母親として扱うから、
遠慮なく料理や家事にケチつける。
★年収1200万、専業主婦持ちです。
私としては、半日パートぐらいで働いて欲しいのですが、
何だかんだ妻が理由を付けて働きません。
★働かなくても、楽に生きていけるのなら、人間は働かない。
★本当は正社員で働いて欲しいのですが、
雇ってくれる会社がないので、カッコつけてるだけです。
「楽をしたいから専業主婦が良い」という女性の本音が見えると、
自立していない女性という印象を受けるようです。
特に高収入の男性は、自立した魅力的な女性を好みます。
玉の輿を狙って近づいても、
上記のような本音が少しでも見えると抵抗感を持つ可能性が多そうです。
また、専業主婦になりたくてなったからには、
家事もしっかりやってほしいという厳しい声もありました。
一方、
専業主婦に対しての賛成意見もあります。
大きく分けると、
「自分の収入が少なく見えたくないから」
「忙しくて家事ができないから」
「妻にいつも美しく笑顔でいてほしいから」
という声が主でした。
専業主婦に対するポジティブな意見
★突発的に海外に出張するので、専業主婦でないと困る。
★経済面は備えれば問題ありません。
★女なら誰でもいいのなら、専業主婦は不快でしかないでしょう。
しかし、凄くタイプで心身的に相性バツグンの女性と出会ってしまったら、
日々が素晴らしくなります。
運命の人と出会ってしまったなら専業主婦にしてやりたくもなりますよ。
★共働きの方が嫌ですね、
傍から見て僕の稼ぎが悪いと言っているようなもの
★子供が家に帰ってきても誰もいない冷たい家庭にしたくない
★苦労した分、容姿も衰えるのに働いてもらうメリットを感じない
★妻があくせく働く姿を見たくない。(絵にならない)
★妻が仕事のストレスを家庭に持ち込むのは絶対嫌だし、
常にニコニコしていて欲しい(仕事で疲れた顔を見せるのは不可)。
★パートナーがこまごました事、
彼の仕事以外をすると自然に専業になると思いますよ。
★パートだったら、
あまり、お金にならないし家事も中途半端になるから
★我が家の妻は専業主婦です。
おっしゃる通り私の要望で専業にしてもらいました。
理由は、自分の仕事が忙しくて家庭内のことが全くできないので、
家庭内の管理は全て妻に任せました。
妻が専業主婦になってもいいと考えている人は、
家事を全てこなした上で、
いつも笑顔で美しくいることを見返りとして求めている印象があります。
女性が「働きたくない」という本音があるのと同じように、
男性の本音も見え隠れしている気がします。
そして、女性の声を集めてみました。
仕事がしたくないという声
★働くのはめんどうだから家にいたい
★そんなの『働きたくない』一択でしょ。 他に何があるってゆうの??
★接客業してた時、
お客さんに怒られ…先輩や上司に怒られ…メンタルズタボロ。
専業主婦になったら誰にも怒られないから、気楽。
★バリキャリとか言っても女は歳を重ねれば何の魅力もないから
★体力がないので通勤含め8時間以上外にいるのがしんどい。
★大したスキルもないので家計の足しにあまりならない。
精神的、肉体的理由で、
仕事がつらいと感じている人の本音が目立ちました。
他には、
「ずっと仕事をする自分に価値が見出だせない」
「家計の助けになる稼ぎがない」というネガティブな意見もありました。
一方、
働きたくないという理由以外で、
専業主婦を希望する声も多くありました。
家事が好きというポジティブな理由から、
仕事と家事の両立が大変そうだからというネガティブな理由まで、
実に多様でした。
中には、深い理由がなく楽そうだから、という声も。
専業主婦になりたい「仕事以外」の理由
★なんとなく…
★ATM家にあったら便利でしょ
★精神的な余裕ができるから、それが色んなプラスの影響をもたらす。
★ずっと専業主婦の母がとても幸せそうだから
★家事が好き。掃除片付け洗濯料理が楽しい。
★ 独身時代は仕事好きだったし、別に働きたくないわけではない。
ただ子供がいて、家事育児+仕事は、したくないし、
そんな大変な思いはできない。
★生理痛が酷い。
★家が汚くなるのが嫌
★料理に時間をかけたい
★パートナーの仕事の時間が不規則なので、すれ違い生活になりたくない。
★子どもと一緒にいる時間は短いから。
★転勤族だから
男性にも理解してもらえそうな意見から、
なまけていると思われてしまいそうな理由までさまざまでした。
自分の母親が共働きだったか、
専業主婦だったかという家庭環境にも影響を受けそうです。
しかし、やや少数派ながら、
「専業主婦になりたくない」
もしくは「専業主婦になったけど働きたい」という女性もいました。
「働きたくないから専業主婦になりたい」と、心のどこかで思っている人は、
専業主婦の方が楽なイメージがある場合が多いです。
しかし、家事をすべて引き受け、子どもができたら育児も行うとなると、
実はとてもハードワークです。
特に子どもが生まれたばかりの時期は、
数時間おきに起きる子どもを世話して睡眠不足になり、
目が離せない中で家事もいつも通りこなさなければなりません。
家事に参加してくれる夫なら負担は減るかもしれませんが、
高収入男性は仕事が多忙な人が多いので帰宅が遅いケースも多いです。
今の時代は、家族全員がスマホを持ち、
ネイルやエステにも行きたい、
それなりのファッションも楽しみたいとなると、お金が掛かります。
そして、
子供にお金がかかる時代でもあるので、
専業主婦になれば、家計のやりくり、節約は必須です。
私が思うに、
結婚して子供ができるまでは共働きで働いて貯蓄をしておいて、
子供が小さいうちは、専業主婦になってもいいのかなと思いますが…。
そして、
専業主婦に対する、厳しい見方も時代だなと感じました。