最近よく耳にする「サポカー」
「サポカーS」とは、
自動ブレーキシステムなどを搭載した、
安全運転サポート車=「セーフティ・サポートカー」に対する愛称です。
高齢化が進み、
高齢運転者の誤動作による交通事故が多く報告されるようになりました。
このような事故を防止するため、
経済産業省と国土交通省の指導のもと、
各自動車メーカーによる安全運転に関する研究が進み、
安全運転サポート車=セーフティ・サポートカー(以下:サポカー)が、
相次いで発売されています。
その点を踏まえて、
サポカー、サポカーSについて、
補助金の申請方法や対象車種についてまとめてみました。
国会で成立したサポカー補助金の申請受付が、
2020年3月9日より開始となることが、
国交省と経産省から発表されました。
サポカー補助金とは、
65歳以上の高齢運転者が対象の補助金制度。
衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進等抑制装置が、
装備された安全運転サポート車(以下サポカー)や、
後付けのペダル踏み間違い急発進等抑制措置(以下後付け装置)を、
購入する際に交付されるものです。
新車購入で3万円から10万円、中古車で2万円から4万円、
後付け装置で2万円から4万円が交付されます。
申請に必要な書類は下記の通り。
なお申請総額が予算額を超過次第、募集は終了となるので、
2019年12月23日以降に新車をすでに購入済みの方は、
購入店などに問い合わせて、
申請書類を揃えておくなどの準備を始めておきましょう。
また後付け装置の申請手続きは認定事業者が行うが、
免許証や自動車検査証の写しが必要となるので、
購入者はそれらを認定事業者へ提出することになります。
新車・中古車購入で申請に必要な書類
1)申請書※
2)申請者本人の運転免許証の写し
3)自動車検査証の写し
4)車両を購入したことが分かる書類(領収書の写しなど)
5)補助金振込先金融機関の通帳の写し
6)その他、次世代自動車振興センターが定めるもの※
後付け装置購入で申請に必要な書類
1)申請書※
2)後付け装置を設置しようとする高齢運転者本人の運転免許証の写し
3)自動車検査証の写し
4)代金支払い完了の書類
(補助金分が取り付け費用から控除されていることが確認できるもの)
5)その他、次世代自動車振興センターが定めるもの※
※申請書は、
一般社団法人次世代自動車振興センターの、
ホームページ上でダウンロードすることが出来ます。
車検証の写しが必要なので、
車両の登録後でないと申請出来ないということですね。
また、補助金の予算には限りがあり、
無くなり次第終了なので、
車検証が出来上がるタイミングに合わせて、
その他必要な申請書類もまとめておきたいですね。
1.申請書類の提出
一般社団法人次世代自動車振興センターへ郵送。
2.申請書類の審査大量の申請書を順次審査するため、約2か月かかります。
気長に待ちましょう😄
3.補助金交付決定
「交付決定通知書兼補助金の額の確定通知書」で交付金額をお知らせ。
4.補助金交付
「交付決定通知書兼補助金の額の確定通知書」の発行後、
速やかに申請書に記載された金融機関に振り込まれます。
5.車両の一定期間の保有
今回の「サポカー補助金」は、
車両の1年間の保有が義務付けられています。
やむを得ず、1年間以内に手離す場合、
事前の手続きと補助金の返納が必要です。
また、定期的に補助金を交付した車両の保有状況も調査されます。
これらの申請手続きは、原則、自身で行っていただきます。
これに対し、
後付け踏み間違え加速抑制システムの装着による補助金申請は、
認定された事業者の店舗等で申請手続きを進めますので、
お客様が用意しなければならない物はありません。
サポカー補助金の対象となる車種・グレードについてですが…
・令和元年12月23日から新車新規登録(登録車)
または新車新規検査届出(軽自動車)された自動車が対象となります。
※ただし、申請受付開始は予算成立後になります。
なお、申請総額が予算額を超過次第、
募集を終了いたしますのでご了承下さい。
補助金の交付を受けた新車については、
新車新規登録日または新車新規検査届出日より1年以上の間、
原則として同一の者による使用
(車検証上の使用者名義を変更しないこと)が求められます。
違反すると補助金を返納いただくことになります。
・なお、事故等により廃車※した場合は返納の必要はございませんが、
変更手続書類の提出が必要となります。
※廃車とは、自動車リサイクル法に基づき、
使用済自動車の引渡しを行うことを指します。
事故等により全損扱いとなり、保険会社が代位取得した際に、
当該車両が中古車として転売された場合には、
返納の必要が生じますのでご注意下さい。
後付けの急発進等抑制装置は、
分類によって機能する範囲等が異なるだけでなく、
製品毎に、使用方法、作動条件、作動の解除条件等が異なります。
適切に使用するためには、
このような製品の特性を正しく理解することが重要ですので、
購入する際には必ず、
販売・取付けを行う事業者から十分な説明を受けた上で、
使用上の注意点等に留意してご使用ください。
【装置共通の注意事項】
★装置にはそれぞれ作動限界があり、
また、不要な作動をする場合があります。
使用を開始する前に、
不要作動への対処方法等も含め取扱説明書等により必ず確認するとともに、
疑問がある場合は、
製造者等や販売・取付けを行う事業者へお問い合わせください。
★本認定は、製造者等が指定する取付け事業者が、
取付けや使用上の注意点の説明等を、
確実に行うことを前提としたものであり、
製品単体の認定ではありません。
(該当する取付け事業者以外で取付けたものは、認定の対象外となります。)
認定対象装置は以下のとおりです。
(1)障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進等抑制装置
・ 踏み間違い加速抑制システム (トヨタ自動車)
・ ペダル踏み間違い時加速抑制装置「つくつく防止」 (ダイハツ工業)
(2)ペダル踏み間違い急発進等抑制装置
・ S-DRIVE 誤発進防止システム2
(普通車専用タイプ、軽自動車専用タイプ)(サン自動車工業)
・ JARWA_S-DRIVE(SD0102S、SD0104S)(日本自動車車体補修協会)
・ ペダルの見張り番2)(データシステム)
・ アクセル見守り隊(データシステム)
(3)ペダル踏み間違い防止装置
・ ワンペダル(ナルセ機材)
となります。
対象として決定した中古車種等については、
3月9日(サポカー補助金申請受付開始日)以降に、
中古車として登録(登録車)又は、
自動車検査証交付(軽自動車)された自動車が、
サポカー補助金の交付対象となります。
補助金の交付を受けた中古車については、
中古車として登録(登録車)又は自動車検査証交付(軽自動車)された日より、
1年以上の間、原則として同一の者による使用が求められます。
(自動車検査証上の使用者名義を変更しないこと)
違反すると補助金を返納いただくことになります。
なお、事故等により廃車※した場合は返納の必要はありませんが、
変更手続き書の提出が必要となります。
※廃車とは、
自動車リサイクル法に基づき、
使用済自動車の引き渡しを行うことを指します。
事故等により全損扱いとなり、保険会社が代位取得した際に、
当該車両が中古車として転売された場合には、
返納の必要が生じますのでご注意ください。
「サポカー」とうたっていても、
サポカー補助金の対象にならないモデルがあります。
あらためて対象となる条件などを下記にまとめるので参考にしてください。
対象者
・2019年度中に満65歳以上となる人が対象
(誕生日が2019年4月1日〜2020年4月1日の人)
・65歳以上の高齢運転者が購入車両の使用者
(車検証の使用者欄に記載)であること
・自家用車は1人につき1台まで補助
サポカー補助金の対象車
・衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)搭載車。
もしくは衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)と、
ペダル踏み間違い急発進抑制装置の搭載車
・車両本体価格が税抜き1000万円以下の車両
・新車は2019年12月23日以降に登録された車両。
中古車は2020年3月9日以降に移転登録した車両。
後付けペダル踏み間違い急発進等抑制装置は認定された店舗などで、
その店舗が認定日以降に設置したもの
・サポカー補助金を利用して購入した車両は、
1年間の使用が義務づけられる。
使用者を変更するなど1年未満でクルマを手放すと
補助金は返納しなければならい(一定の条件を除く)
サポカー補助金の補助額
〈対歩行者の衝突被害軽減ブレーキのみ搭載〉
・登録車:6万円
・軽自動車:3万円
・中古車:2万円
対歩行者の衝突被害軽減ブレーキに加え、
ペダル踏み間違い急発進抑制装置を搭載
・登録車:10万円
・軽自動車:7万円
・中古車:4万円
後付けのペダル踏み間違い急発進抑制装置購入補助
・障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進抑制装置など:4万円
・ペダル踏み間違い急発進抑制装置など:2万円
「サポカー補助金」制度の期間
・補助金の総予算額は約1127億円。
・予算がなくなりしだい募集を終了します。
予算が続けば次年度への繰り越しを予定。
(2020年3月9日より申請受付開始)