ゲートボールもグランドゴルフも、
こういういい方は失礼なのですが、
お年寄りのスポーツという感じがするんですよね。
こんな事を言っている私も、いい年なのですが…
ゲートボールとグランドゴルフの、
ルールやマナー、そして用具の違いについて、
まとめてみました。
まずは、ゲートボールとは?を説明しますね。
スティックでボールを打って三個のゲートを順に通過させ、
最後に中央のゴール━ポールに当てて上がりとする競技です。
普通、一チーム五人、試合時間30分。
第二次大戦後、
クロッケーをもとに日本で考案されました。
続いて、グランドゴルフとは?ですが
グラウンド・ゴルフは専用の木製クラブでボールを打ち、
スタートからホールポストまでの打数の少なさを競うゲームです。
ルールも分かりやすくで、
初心者から楽しめるスポーツです。
歴史としては、昭和57年(西暦1982年)に、
日本国内の鳥取県東伯郡泊村生涯スポーツ活動推進事業の中で、
泊村教育委員会を中心に考案したスポーツとされております。
グランドゴルフは1982年に考案されたスポーツで、
一番の特徴はルールが簡単で初心者でも楽しめるという点です。
プレイ人数やコースに制限はなく、
専用のクラブ、ボール、ホールポスト、
スタートマットを使用することで、
どこでも誰でもプレーすることが可能です。
スタートマットから打ち、
ホールポストに入るまでの打数で競います。
審判は自分自身で行います。
ルールが簡単なため、
大人も子どもも一緒に楽しむことが可能なスポーツです。
それに比べてゲートボールは1947年に考案されたスポーツで、
ルールやコースがきちんと規定されています。
1チームは、
プレイヤー5人と交代競技者3人のチーム対抗形式で行われ、
競技時間は30分です。
コートの大きさも決まっており、
専用のスティック、ボール、ゲート、
ゴールポールを使用します。
先攻後攻と交互にボールを打ち、
コートに設置されたゲートを順番に通過させ、
最後にゴールポールにボールを当てると上がりとなります。
得点はゲートを通過させると各1点、
ゴールポールに当てると2点で、
個人の得点合計は5点となり、
その総得点で勝敗が決まります。
さらに細かなルールもあり、
初心者が挑戦するには、
練習がある程度必要なスポーツといえるでしょう。
ゲートボールのマナーですが、
ゲートボールは 1チーム5人で組んで行います。
5人対5人で対戦し、 1ゲームは30分間です。
まず先に攻めるチームと後から攻めるチームを決めます。
打つ順は、
先に攻めるチームが奇数の順(1・3・5・7・9番目)です。
後から攻めるチームは、
偶数の順(2・4・6・8・10番目)です。
10番目プレーヤーの後は始めの1番に戻り、
ゲームが終わるまで繰り返していきます。
ボールをスタートから第1~第3ゲートを通して、
ゴールに進みます。
最後のゴールはゲート状ではないので、
「G」と表示されたポールにボールを当てます。
ただしルール上では、
スタートから第1ゲートは一打で通さなければなりません。
スタートから第1ゲートまでは直線コースではありますが、
距離が4mあります。
つまり4m離れたところにある、
幅20センチ程度のゲートを抜けるように打ちます。
単にボールを打つのではなく集中力もかなり求められます。
ゲートを通れない際は、
次に打つ順が回ってきたらスタートから再びやりなおします。
ルール上では各ゲートを通った際、
ゴールに到達した際に点が入ります。
獲得した点の合計の多いチームが勝利です。
ゲートボールは、
ただ単に設置されたゲートにボールを通すゲームではありません。
相手チームの進路を妨害することもできますが、
ルールを守ることも大切です。
また、
味方チームのボールを、
よりスムーズにゴールに導くこともできます。
ゲートボールの、
「スパーク打撃」「タッチ」のルールも知っておきましょう。
第1ゲートを無事に通った後、
自分のボールが他のボールにぶつかることがあります。
これがタッチです。
また、
ルール上ではタッチしたボールでスパーク打撃ができます。
スパーク打撃は、
まず自分のボールの隣に他のボールを置き、
自分のボールを足で踏みます。
更に自分のボールをスティックで打って、
他のボールを移動させます。
スパークとは放電の際に発生する「火花」を意味します。
その際に打ったボールを相手チームのボールにぶつけて、
アウトボールにできます。
また、
味方チームのボールをゴールに誘導することもできます。
ゲートボールは、
「一回につき一打」となっています。
ただ、 ゲートを通ったとき・スパーク打撃ができた際は、
続けてもう一打できます。
また、一打でゲートを通る・タッチができたら、
スパーク後に2連打できます。
敵チームを妨害し、
味方チームが有利にゲームを進めるためにも重要なテクニックです。
ゲートボールが戦略型スポーツといわれるのも、
こういった背景があるためです。
ゲートボールは、
チームに所属するプレーヤーが獲得した点の総合計を競います。
ルール上では 各ゲートを通った際、
ゴールポールにタッチした際(上がり)に点が入ります。
フェアプレーで楽しくゲートボールを行うためには、
ルールに従うことが大切です。
ゲートボールの、
ルールで決まっている反則(6つ)をみてみましょう。
・10秒ルール
・二度タッチ
・スパーク打撃違反(スパークミス)
・触球違反
・アウトボールからのタッチ
・押し打ちや二度打ち
・10秒ルール
ボールを打つ際は、
しっかりと狙いを定めてゲートを通したいところです。
ただ、ゲートボールには、
10秒以内に打たなくてはいけないというルールが存在します。
10秒以内に打てなかったら、その場で失格です。
ゲームをプレーすることすらできません。
先にもお伝えしましたが、
ゲートボールのルールはひとつのゲームで30分間です。
限られた時間のなかで、
どれだけ点を獲得できるかを競うスポーツです。
10秒以内に打たないと、
それだけゲームが進んでいかないことにもつながります。
ただ、実際は高齢者がプレーをする際は、
厳格にルールを守るのが難しい面もあります。
・二度タッチ
ルール上、タッチしたボールでスパーク打撃ができます。
スパーク打撃ができたら、続けてボールを打ちます。
ただ、
そこで再度同じボールにタッチするとルール違反です。
二度目にタッチした地点から近い所で、
アウトボールとされてしまうので注意します。
またルールにおいては、
二回目のタッチで動いたボールは元の所に戻します。
・スパーク打撃違反(スパークミス)
スパーク打撃をする際に、
自分のボールと他のボールが10cm以上離れるように打ちます。
10cmに満たないのならスパーク打撃違反です。
自分のボールを足で押さえつけてスパーク打撃をします。
その時に足からボールが抜け出てしまった場合も、
ルール違反に該当します。
他にもスパーク打撃違反となる行為が存在します。
スパーク打撃違反の際はアウトボールとなり、
元の所に戻します。
・触球違反
タッチした後で、
自分の打ったボールがまだ動いていることがあります。
そこでスパーク打撃をしようと、
他のボールを拾うとルール違反です。
その際は、自分のボールはそのままに、
拾ったボールは元の所に戻します。
またタッチした後で、
自分のボールを拾った際もルール違反です。
自分のボールは拾ったところからアウトボールです。
・アウトボールからのタッチ
インサイドラインの外へ、
ボールがはみ出たらアウトボールです。
アウトボールは次回打つ際に、
コートに打ち入れるルールとなっています。
ただし、
その際にコートの別のボールへタッチしたらルール違反です。
誤ってタッチしたコートの中のボールは元の所に戻されます。
・押し打ちや二度打ち
ゲートボールは、
スティックを振り子の様にしてボールを打つのが基本です。
ただ、 スティックの振りを遅くして、
「押すように」ボールを運ぶ打ち方はルール違反です。
また一回打ったボールに続けて打つ行為(二度打ち)も、
ルール違反です。
他の動いたボール・自分のボールは元の所に戻されます。
ゲートボールのマナーを紹介しました。
続いて、グランドゴルフのマナーを紹介したいと思います。
・試合
1)集合整列時出席をとる。
2)試合前、
双方整列したら主将に先攻後攻を決める為のジャンケンを促す。
スタート順を相手に知らせる。
3)2打目からは、打つ人の名前を呼ぶ。
その人の打数(正を書く欄)を記入し、
その下のある打数記入欄に鉛筆の先を置き、
次の打者の名前を覚える。
4)トマリ数と合計打数を記入し本人に告げて、
次打者の名前を呼ぶ。
5)全員終了したら、その場から速やかに移動し、
道中次打者の名前を知らせる。
6)全試合終了後、スコアーを互いに確認する。(生年月日も)
7)集計用紙に各人の記録を記入し提出する。
・マナー&ルール
1)全員のプレイが終了したら、
ホールポスト付近で記入などしないで速やかに移動する。
(他の組のコースを横切らない)
2)打つ構えに入ったら、静かに。
3)マット、ポストの後に立たない。
4)2打目以後、順番でない人は、ボールにソールしない。
素振りは前打者の目に入らないように。
5)マットへのボールセットは、前チームのプレイ終了後。
6)次打者、隣のコースの打球に気を配り、
ポストへの直線上を歩かない。
7)ポスト付近30cm以内は”お先に”
8)ゲーム中打球練習はできない。(1打罰)
9)プレイラーは、
物的、人的な援助やアドバイスをしてはいけない。(1打罰)
10)ボールは、あるがままの状態でプレーする。
石ころ拾い、地ならし草抜き等(1打罰)
ホールポスト、スタートマット、表示板は動かせぬ。
11)ボールの打ち方
・クラブヘッドで正しくヒットする。
・所謂”廻し打ち””持ち上げ”はいけない。
(1打罰)押し出し、2度打ちになる。
ボールが脚部に付いた時は、
ボール1個分以内の時は記録者の判断を仰ぐ。
・打てないボールは、ポストに近寄らない位置から打つ。
(1打罰)
・ボールとポストを結ぶ線より片足が出て打ってはいけない。
(1打罰)(押し出し、跨ぎ打ち)
・片手打ちはよいが、かき寄せはいけない。
(1打罰)
・空振り、
マットをたたいてボールが落ちた時は打数に加えない。
・クラブヘッド以外で打ってはいけない。
(1打罰)クラブの先端、裏側で打つのは良い。
・打ったボールが他のボールに当たった時は、
そのままボールが止まった位置からプレーする。
当てられたプレーヤは、元の位置にボールを戻す。
・動いているボールを打ったり、拾い上げてはいけない。
12)マーカーのおき方
・ホールポストに向かってボールの後ろに位置しマーカーを置く。
・本人以外の人がボールに触ったり、マーカーをしてはいけない。
・マーカーは移動してはいけない。
マーカーの大きさは2.2cm(100円玉)~2.5cmが望ましい。
ルールとマナーを紹介しました、
違いが分かって頂けましたでしょうか。
ゲートボールにおける三種の神器は、
ゲート、ボール、そして球を打つスティックの三つです。
これに加えて、、
コートを設営するためのラインテープがありますが、
常設のコートの場合は準備不要です。
常設コートの多くは、
ゲートやボールが備え付けられていますので、
その場合は自分のスティックだけ持って行けば十分です。
コートが常設されていない場合には、
ラインテープ固定用の釘、U字釘、
ゲートの位置を割り出すためのメジャーなどが必要となります。
最低限必要なのはこんな所ですが、
試合中得点を記録するためのカウンター
(別名:アームゲージ)や、
公式戦に出るためのゼッケンなどが補助グッズとしてあります。
スティックの価格はピンキリなので何とも言えませんが、
その他の部分は、
二万円もあれば新品を揃えることができます。
グランドゴルフの用具
1・クラブ
グラウンドゴルフを行なうために必須なのがクラブです。
ゴルフでは、数種類のクラブを使い分けてプレーしますが、
グラウンドゴルフの場合は、
1本のクラブでプレーすることがルールで決まっております。
クラブは木製や、
フェイス(打撃面)に高反発な素材を使用し、
ヘッドの底面に金属が貼られているものもあります。
2・ボール
ボールもクラブ同様1個でプレーすることが原則です。
ボールを紛失したり、異常があった場合は、
事情を同じグループ競技者に説明し、
ボール変更を認められた場合は、使用するボールを変更でき、
安心してプレーすることができます。
しかし、
通常は、ゴルフのように遠くに飛ばしたり、
ボールを見失うことがないので、
初心者の場合、
しばらくの間は1個で十分プレーを楽しむことができます。
(競技場などの環境にもよります。)
3・ホールポストとスタートマット
ホールポストやスタートマットは、
個人で購入するというよりも、
グループで購入することが多い用品です。
ゲームは、8コースで行なわれるので、
ホールポスト×1・旗×1・スタートマット×1を1セットとすると、
8セット必要になります。
4・マーカー・スコアカード
マーカーは、ボールが次の人の邪魔にならないように、
マーカーを置いて、
ボールの位置を忘れないようにするための用品です。
ボールを取る際に、
ボールの後ろに目印のマーカーを置きます。
スコアカードは成績を書き込むためのカードです。
ゲートボールもグランドゴルフも、
お年寄りのスポーツと失礼な事を言いましたが、
こうしてみてみると、本格的なスポーツですね。
老若男女で、楽しめそうです。