今は、ソーシャルディスタンスは守るべきルールになっていますね。
ですが、
言葉は知っていても、
本当の意味を知らない人も多いのではないでしょうか?
ソーシャルディスタンスとは、
社会距離拡大戦略と訳され、
感染症の拡散を停止または減速させることを目的とした、
医薬品を使わない感染抑制のための手段です。
それは、人と人との間に物理的な距離を取ることによって、
人が互いに密接な接触を行う機会を減少させる方策のことです。
典型的には他者から一定の距離を保つことや、
大きなグループでの集まりを避けることを含み、
感染症のある人と感染していない人との接触の可能性を減らし、
病気の伝染、罹患率、
そして最終的には死亡率を最小限にすることなのです。
ソーシャルディスタンスについてまとめてみました。
新型コロナウイルスによる感染症の対策が始まってから、
よく耳にするようになった 、
『3密』と『ソーシャルディスタンス』という言葉。
その意味を紹介したいと思います。
まず、3密(3つの密)って何?ですが、
3密(3つの密)とは、
密閉、密集、密接から名づけられた言葉です。
この3つの「密」は、
日本における新型コロナウイルスの
集団感染が起こった場所の共通点を探した際に、
この3つの密が共通となっているということが分かり、
コロナウイルス感染症を避けるためにも
この3密を控えるようにすることを求められています。
また令和2年5月4日の安倍首相の記者会見でも述べられた
「感染拡大を予防する新しい生活様式」でも
3密の回避が含まれています。
・密閉
密閉とは窓がなかったり換気ができなかったりする場所のことで、
身近なところで言うと、
会議室や地域の多目的室等、塾や図書館、映画館、
カラオケボックスなどがこれにあたります。
デスクワークを主とする職場でも
これにあたる設備があるところが多いと考えられています。
部屋の広さではなく、換気の程度が重要とされます。
密閉の対策は、
窓がある場合は風の流れができように、
窓やドアを1時間に2回以上数分間開けることが大切です。
家庭用エアコンでは換気は行われていないため、
これらの対策は必要です。
・密集
密集とは、
人がたくさん集まったり、少人数でも近い距離で集まることです。
密閉はテーマパークや大型の商業施設、
スーパー、学校、電車、喫煙所等がこれにあたり
密集は ライブハウスや喫茶店、
レストラン等がこれにあたると考えられています。
密集の対策としては、
密閉のような施設に行く場合でも、
他の人と互いに手を伸ばしても届かない十分な距離
(2メートル以上、最低でも1メートル)を保つようにしましょう。
・密接
密接とは、
互いに手が届く距離で会話や発声、
運動などをすることを言います。
密閉や密集では、
該当する場所について例を挙げましたが、
密接はどんな場面でも起こりえます。
職場、飲食店、公共交通機関内での会話や、
グループでのランニングやウォーキング、
スポーツジム内で多人数での運動などです。
密接の対策は、会話、発声、運動などの際に、
十分な距離を保ち、マスクを着用することです。
・ソーシャルディスタンスの意味
ソーシャルディスタンスとは、
日本語では社会的距離を意味します。
新型コロナウイルスは、
症状が出ていなくてもウイルスを保有している、
いわゆる無症候の方もいます。
無症候の場合、
自分がコロナウイルスに感染していると考えずに
人に接触をしてしまうということもあり、
気が付いたら自分自身がクラスターとなってしまう可能性もあります。
自分だけでなく相手への感染を防ぐために、
そして日本全体の感染拡大を防ぐために、
社会的距離の確保、
人的接触距離の確保として、
ソーシャルディスタンスという考え方が提唱されました。
ですがソーシャルディスタンスでは、
社会的な分断をイメージされてしまうため、
最近ではフィジカルディスタンス
(身体的距離)という言葉を用いるように推奨されています。
ソーシャルディスタンスを直訳すると
ソーシャルは「社会的な」
ディスタンスは「距離」です。
社会的な距離という事です。
フィジカルディスタンスのフィジカルとは?
「フィジカルが強い」という表現を使うことがありますが、
この「フィジカル」は、
「身体的・物理的」という意味を持つ単語です。
ソーシャルディスタンス(フィジカルディスタンス)
を守るためにはどのくらいの距離をとればよいのでしょうか。
この距離については、
コロナウイルスの感染経路が関係しています。
コロナウイルスの感染経路の一つである飛沫感染は、
くしゃみや咳によるしぶきによって他者へ感染をさせてしまいます。
このくしゃみや咳によるしぶきが到達する距離が、
くしゃみで3m、咳で2mといわれています。
この距離も加味して厚生労働省では、
保つべき距離として相手との距離を2m程(最低でも1m)
取ることを推奨しています。
2mがどのくらいの距離感であるのかが
分かりにくい方もいらっしゃるかもしれません。
2mとは、
互いに手を伸ばして届く距離がだいたい2mであるとしています。
日常の中で3密や、
ソーシャルディスタンスを守り抜くということは、
非常に難しいかもしれません。
ですが、
できるだけ意識をした行動をとる様にしましょう。
レストランや、ファミレスなどでは、席と席の間を開けて、
お客様が密接しない様にされています。
私も意識して距離を取る様にしていますよ。
■2mはあくまで目安「エチケットの距離」がソーシャルディスタンス
ソーシャルディスタンスの2mという距離はあくまでも目安で、
もし風が吹いていれば、
それ以上飛散することもあるようです。
さらに新型コロナウイルスの場合、
適切な距離をとることがインフルエンザに比べ、
より重要だと言われています。
インフルエンザは飛沫で感染すると、
すぐに発熱などの症状が出るため病院を受診しますが、
新型コロナウイルスは、
感染しても(症状の出ない)元気な方がおられますので。。。。
飛沫のイメージは、
人からうつされないというよりは、
『私もコロナを持っているかもしれない』。
人様に迷惑かけない・エチケットの距離がソーシャルディスタンスです。
症状がなくても「陽性」となることも少なくない新型コロナウイルス。
他の人にうつさない・他の人からうつらないために
行動することが大切です。
■マスクをしていてもソーシャルディスタンス必要なのか?
マスクは飛沫感染を防ぐが100%ではない。
油断は禁物と言われています。
目安の2mは、
マスクをしていても保ったほうが良いそうです。
またジョギング中やエスカレーターに乗った時も
ソーシャルディスタンスに注意が必要だそうです。
前にいる人が、咳やくしゃみをすると、
後ろに続く人が飛沫を浴びてしまいます。
十分な距離を保つこと、
またジョギングでは息苦しいかもしれませんが、
マスクなどで口を覆った方がよく、
少人数で走る場合は、
縦よりも横に並んで走るほうがよいということです。
ソーシャルディスタンスの効果は、はっきりしていませんが、
マスクをして、
2mの距離を取るのは、エチケットという事ですね。
外出しない、
人と集まらないことがソーシャルディスタンスの前提ですが、
スーパーでの買い物、病院の待合室、テレワークが難しい仕事など、
外出の際は人と2メートルの距離を保ちましょう。
自分が感染者かもしれないと考え、
相手のことを守りましょう。